相続工学研究会 第3回カンファレンスが開催されました
2024年3月14日、みんなの相続窓口全国協議会の主宰により、相続工学研究会の第3回カンファレンスが京都で開催されました。
3回目の開催となった本カンファレンスでは、最新の研究報告のほかに、これまでの取り組みの振り返りや、相続工学が不動産領域でどのように役立てられるのかの事例報告、相続に関する全国調査の結果報告を行いました。さらには、筑波大学大澤教授、一橋大学中島教授、筑波大学修士2年の阿部様をお招きして『相続工学が学問となっていくためには』と題したパネルディスカッションを実施しました。
今後も相続工学の研究をさらに発展させていき、空き家や所有者不明土地など、相続に関わる社会課題の解決に向けて取り組んでまいります。
相続工学とは
相続はこれまで、法学や行政論の範囲で研究されてきましたが、相続の工程をデータに基づいて分析してみようという動きはありませんでした。そこで弊社は5年前、相続工程を管理できるシステムを構築し、提携する専門家にその使用を義務付け、記録することから始めました。次いで、ある程度データが蓄積した3年前から筑波大学とともに共同研究を開始。弊社では、そうした一連の取組を「相続工学」としています。相続工学により、なんとなく感じていた課題が数字としてわかるようになり、学会発表や査読論文の発表などを通じて、着実に実績が積みあがってきています。
相続において1年間に動く資産は50兆円程度と推察されていますが、国家予算の何割かという非常に巨大な経済活動であるにも関わらず、その過程についての関心は薄かったのではないかと思っています。それらについて相続工学の研究を進め、社会課題の解決に役立てていきたいと考えています。
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