商業登記とは

商業登記は、法令の規定に基づき、「商号」、「本店」、「事業目的」、「役員」等の登記事項を商業登記簿に記録し、「公示機能」と「予防的機能」の役割を果たしています。

商業登記の「公示機能」には、取引上重要なものが商業登記簿に記録され、広く一般に公示することにより取引の相手方を保護し、取引が迅速に行われるようにする機能があります。

また、「予防的機能」には、商業登記制度によって法律関係の形成が適切に行われ、取引の相手方との後のトラブルや紛争を予防する機能があります。

「公示機能」、「予防的機能」の観点から、商業登記の登記事項に変更事由が生じてから原則として2週間以内に登記を申請しなければなりません。この期間内に必要な登記を怠った場合には法人の代表者個人に対して100万円以下の過料に処せられるというペナルティーがあります (会社法976条1項1号)。

商業登記はどの会社においても欠かすことのできない手続きです。

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司法書士 中道 康純

司法書士法人F&Partners所属。司法書士、大阪司法書士会登録、登録番号:第4793号

※記事は執筆時点の法令等に基づくため、法令の改正等があった場合、最新情報を反映していない場合がございます。法的手続等を行う際は、各専門家に最新の法令等について確認することをおすすめします。