老後2000万円問題を考える(4)~高齢者の就労継続は今後も続く
2019年6月3日の金融審議会市場ワーキンググループの報告書から老後2000万円問題を読み解く連載4回目です。
日本人の就労状況
レポートの中で、一つ驚いたことがあります。日本人の就労状況についてです。
レポートには、「65歳から69歳の労働力率」というデータがあり、そこには世界の状況も載っています。
日本では65歳過ぎても男性の54%が就労しており、この数字は世界でも格段に高い水準だそうです。そして、高齢者が働くこの状況は今後も続くのではないかと予想されています。
(出典)労働政策研究・研修機構「データブック国際労働比較2018」より金融庁作成
いつまで働きたい!?シニア世代の就労事情
最近は若年層を中心に働き方は多様化しています。転職はもちろんのこと、副業という形態で、個人が複数の仕事を持つという形式も増えつつある上、企業や組織に属さず働く、いわゆるフリーランスという働き方も増加しています。
このように多様なスキルを身につけ、そのスキルを生かしながら、一つの企業に留まらず働くということは、長く働き続けることができる可能性を高めます。これは、これからのシニア世代にも同じことが言えるでしょう。
最近では、リタイア後のシニア起業も増えているそうです。今まで培ってきたノウハウや人脈などを活かすことで、個人のやりがい、そして経済や地域の活性化に繋がることは大変喜ばしいことです。
あなたは、何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたいですか。
お金と上手に付き合い、楽しいセカンドライフをおくるためにも、ライフプランを見直し、長期のマネープランを考えてみましょう。
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