頭の回転を良くするには?

記憶力をはじめとする脳機能は、食べ物の内容や質によって大きく左右されるものです。

食事と脳の関連を調査した研究から、脳を健康に保つためには正しい食習慣・生活習慣を心がける必要があるということが証明されています。(過去の研究では、食事の質が高い人ほど脳の容積が大きかったという結果も出ているそうです。)

そこで今回は頭の回転を良くする食べ物についてご紹介していきます!

頭の回転を良くする栄養素と食べ物

1.ブドウ糖(脳のエネルギー源)

脳がエネルギー源として使うのはブドウ糖のみです。ブドウ糖が不足すると思考能力が低下したり、集中力がなくなる、イライラするなどの症状が起こります。

<多く含まれる食品>

米・パン・麺類・イモ類・砂糖・果物など

中でも特にバナナには、ブドウ糖・果糖・ショ糖という3種類の糖分が含まれており、エネルギーに変換されるスピードがそれぞれ異なります。エネルギーが長時間持続しやすいことから、バナナがおすすめです。

摂り入れたブドウ糖をエネルギーに変えるためには、ビタミンB群(特にビタミンB1、B6)が必要です。したがって、バナナなどの糖質を多く含む食品を摂取する際には豚肉、大豆、海苔、魚類を一緒に食べると、より効率よくエネルギーに変えることができます。

2.レシチン(記憶力を良くする)

レシチンは脳の神経伝達物質であり、記憶力や集中力の向上に効果を発揮します。レシチンは大豆に多く含まれるので、豆腐や納豆などの大豆製品を毎回の食事に取り入れましょう。

<多く含まれる食品>

大豆・大豆製品・枝豆・卵黄・チーズ・イモ類・ごま・ナッツ類など

3.DHA・EPA(脳を活性化する)

DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(イコサペンタエン酸)は、サバやイワシなど青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸です。
特にDHAは脳の神経組織において重要な働きをしますが、体内で作れないものであることから必須脂肪酸と言われ、
食事で摂る必要があります。

<多く含まれる食品>

マグロ・ウナギ・サバ・イワシ・アジ・ブリ・サンマなど

正しい食習慣は頭の回転を良くすることはもちろん、将来の認知症予防、生活習慣予防にもなります。皆さんも毎日の食事の中で、効率の良い栄養素の摂り方も意識してみてはいかがでしょうか?

今回ご紹介した中でも、魚の油に含まれるDHA・EPAは特に優秀な栄養素である一方、不足しがちなものでもあります。
そこで次回は、DHA・EPAについて効果や注意点など詳しく説明していきたいと思います。

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「みんなの終活窓口」の終活コーディネーター。 「食べ物が身体を作る!」と栄養のことも勉強中。栄養と終活の融合を目指してます。 終活と聞くと死ぬ準備とネガティブにとらえられがちですが、「これからの自分の毎日を充実したものにするための前向きな活動」という認識が当たり前になってほしいと思っています。 ぜひ一緒に終活に取り組んで、明日からの日々を充実したものにしましょう!

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