DHA・EPA~優秀な栄養素のポイント~

前回は、頭の回転を良くする栄養素をご紹介しました。

中でもDHAやEPAは、特に摂取したい栄養素として知られています。

そこで今回は、そんな優秀な栄養素であるDHA・EPAについて、違いや摂取する際のポイントをご紹介していきます。

DHAとEPAの違い

DHAとEPA はよくセットで取り上げられること多いですが、両者にはそれぞれ効果の違いが存在します。

DHAは、脳神経を活性化し記憶力を向上させる効果があります。
一方EPAは、血液サラサラ効果によって、心筋梗塞や虚血性心疾患予防などの循環器系(血液や血管)の健康維持に欠かせないものです。
したがって、健康維持を意識すべき成人にはEPAを、脳の発達時期である成長期の子供にはDHAがおすすめであるといえます。

上手に摂取するためのポイント

DHAやEPAは青魚に豊富に含まれますが、青魚は鮮度が落ちると酸化しやすいです。そうなるとせっかくの健康効果も減少してしまうので、新鮮なうちに食べましょう。
加えて、抗酸化作用のある緑黄色野菜や柑橘類と一緒に食べることをおすすめします。

また、調理方法によって多くの不飽和脂肪酸が失われてしまうので、注意が必要です。
DHAやEPAは熱に弱く、焼き魚で約2割、揚げ物で約5割が流出すると言われています。
そのため、効果的に摂るには生、つまり刺身が一番です。しかし「青魚を刺身で食べるのは臭みがあって苦手・・・」、「青魚を生で食べるのは危険なので控えたい・・・」という方も多いと思います。

そんな方におすすめなのは、まず煮付けなどの煮物です。
煮物の場合、流れ出したDHAやEPAは煮汁に含まれているため、煮汁を飲むことで摂取することができます。味噌煮や梅煮にすれば、魚の臭みも消えるためおすすめです。

「料理をする時間がなかなかない」という方には、缶詰がおすすめです。缶詰を選ぶ際には、サバ・イワシ・サンマなどの青魚のものにし、種類については水煮・味噌煮・・・と様々ありますが、含まれるDHA・EPAはさほど変わらないため、好みのもので大丈夫です。

近頃は食生活の変化により、日本人の魚の摂取量は減少しています。しかし、将来の自分の健康のために、まずは缶詰から、魚、特にDHA・EPAを豊富に含む青魚を日常に取り入れていきましょう!

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「みんなの終活窓口」の終活コーディネーター。 「食べ物が身体を作る!」と栄養のことも勉強中。栄養と終活の融合を目指してます。 終活と聞くと死ぬ準備とネガティブにとらえられがちですが、「これからの自分の毎日を充実したものにするための前向きな活動」という認識が当たり前になってほしいと思っています。 ぜひ一緒に終活に取り組んで、明日からの日々を充実したものにしましょう!

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