意外と知らない?ブロッコリーとカリフラワーのこと

ブロッコリーとカリフラワー、色が違うだけで形はそっくり。スーパーでも隣に並べられていることが多いかと思います。
私自身、小さい頃は白いブロッコリーがカリフラワーだと思っていました。
そこで今回は、ブロッコリーとカリフラワーについて、今さら聞けない豆知識をご紹介していきます!

ブロッコリーとカリフラワーの歴史

両方ともアブラナ科アブラナ属でキャベツの仲間であり、品種としては同じものになります。
ブロッコリーもカリフラワーもキャベツの変種だといわれています。
またカリフラワーは、ブロッコリーが突然変異して花蕾が白色になったものだともいわれています。

ブロッコリーとカリフラワーの起源はヨーロッパで、古代ローマの時代から食べられていたようです。
日本にはどちらも明治初期に伝わりました。
カリフラワーが広がったのは洋食文化が広まった昭和30年代後半から昭和50年代後半にかけてで、この頃はよく生産されていました。
先にカリフラワーの人気が出たのは洋食文化を浸透させる流れが強かったためです。
しかし昭和50年代以降、緑黄色野菜の人気が高まったことでブロッコリーが急速に普及し、現在ではブロッコリーが圧倒的に多く生産されています。

ブロッコリーとカリフラワーの違い

食べる部分

ブロッコリはー花の芽が成長して蕾となったものを収穫するため、収穫後に蕾から黄色の花が咲くことがあります。
私たちが普段ブロッコリーとして食べているのは、「蕾」ということです。
一方、カリフラワーは成長した芽を収穫します。花の芽が蕾になることはないので、収穫後花を咲かせることはありません。
私たちが食べているのはカリフラワーの「花の芽」ということになります。

栄養価

ブロッコリーとカリフラワーの栄養価の大きな違いは、ビタミンCやβ-カロテンです。
β-カロテンに関しては、ブロッコリーはカリフラワーの約50倍含んでいるとされています。
ビタミンCについて、茹でて食べる場合においてはビタミンCが流れ出てしまうことから、ブロッコリーとカリフラワーに含まれているビタミンCの量に大きな差はなくなります。

こんなときはどっちがおすすめ?

健康維持やトレーニー(筋トレをする人)にはブロッコリー

ブロッコリーに含まれるβカロテンは、抗酸化作用を持ち、健康維持や老化防止に役立ちます。
また過去の記事でもご紹介したように、ブロッコリーは野菜類の中ではたんぱく質を豊富に含みます。
ですので、トレーニーたちには欠かせない野菜となっているのです。

美容・高血圧対策にはカリフラワー
加熱してもビタミンCが失われにくく、食物繊維も豊富なカリフラワーは、美容やダイエットに最適。
また、カリフラワーには塩分を排出する働きがあるカリウムが豊富に含まれていることから、高血圧対策にも適しています。

普段何気なく見かける野菜にも、歴史や思わぬ共通点、違いがあります。
ちょっとした豆知識を知っておくことで、日常の買い物や料理もひと味違ったものになるのではないでしょうか。

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「みんなの終活窓口」の終活コーディネーター。 「食べ物が身体を作る!」と栄養のことも勉強中。栄養と終活の融合を目指してます。 終活と聞くと死ぬ準備とネガティブにとらえられがちですが、「これからの自分の毎日を充実したものにするための前向きな活動」という認識が当たり前になってほしいと思っています。 ぜひ一緒に終活に取り組んで、明日からの日々を充実したものにしましょう!

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