話題のドラマ『俺の家の話』~遺言書の要件注意
会社の先輩にオススメされて、ドラマ『俺の家の話』を見てみました。長瀬智也さんが主演を務め、宮藤官九郎さんが脚本を手掛けるドラマです。
先輩が「仕事に関係するので、介護の話とかに見入ってしまう」って言ってました。気になったので第3話を見てみると、ちょうど遺言書のシーン。ついつい職業病で、ドラマで遺言書が出てくると要件をチェックしてしまうのですが、画面に大きく映し出された遺言書は、直筆で署名押印があって、日付がありませんでした。日付の入っていない自筆証書遺言は、残念ながら要件を満たしていません。

遺言書は、ご自身の「財産を託したい」という思いを実現するための大切な備えです。ただし、遺言書は法律で定められた形式を備えていなければ無効となってしまいます。ご自身が築き上げた財産を大切な人に届けるために、有効な遺言書を作成することが重要なのです。
リーガルチェックが入らなかったのか、それともわざと漏れのある遺言書を作っている父・寿三郎(西田敏行)が上手なのか、いろいろ考えてしまいました。ドラマの続きを見ていくと、それも明らかになるかも知れません。終活コーディネーターのひとりごとでした。
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終活コーディネーター・米倉 和美
終活コーディネーター。 保有資格:家族信託コーディネーター、2級ファイナンシャルプランニング技能士、行政書士合格者(未登録)、年金アドバイザー3級、相続アドバイザー3級、日商簿記3級、証券外務員二種など。終活に取り組むことで、これからの生き方を明確にし、今をもっと楽しんで欲しいと願っています。 未来を見つめた人生設計の足がかりとなる終活を一緒に始めてみましょう!

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※記事は執筆時点の法令等に基づくため、法令の改正等があった場合、最新情報を反映していない場合がございます。法的手続等を行う際は、各専門家に最新の法令等について確認することをおすすめします。