祇園精舍の鐘の声
今がいくら楽しくても、この時は永遠じゃないのでしょうね。ふとそのことに気づいたとき、例えは違う気がしますが、平家物語の 「祇園精舎」の一節をよく思い出します。
祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
―祇園精舍の鐘の音には、諸行無常すなわちこの世のすべての現象は絶えず変化していくものだという響きがある。娑羅双樹の花の色は、どんなに勢いが盛んな者も必ず衰えるものであるという道理をあらわしている。世に栄え得意になっている者も、その栄えはずっとは続かず、春の夜の夢のようである。勢い盛んではげしい者も、結局は滅び去り、まるで風に吹き飛ばされる塵と同じようである―
変わっていくものと割り切りながら、今を楽しむ。年老いていつかは死んでいくものだと感じながら、老いを受け入れ、少しずつ死に向かう準備をする。
今がずっと続くわけではないと思いながら、この瞬間を全力で走る。
私たちはずっと終活してるのかも知れませんね。
なんとなく、思ったことを書いてみました。
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終活コーディネーター・米倉 和美
終活コーディネーター。 保有資格:家族信託コーディネーター、2級ファイナンシャルプランニング技能士、行政書士合格者(未登録)、年金アドバイザー3級、相続アドバイザー3級、日商簿記3級、証券外務員二種など。終活に取り組むことで、これからの生き方を明確にし、今をもっと楽しんで欲しいと願っています。 未来を見つめた人生設計の足がかりとなる終活を一緒に始めてみましょう!

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