アライアンスメンバーインタビュー|行政書士事務所オフィスエイム 鈴木 志信先生

愛知県岡崎市で行政書士事務所と社会保険労務士事務所を開業されているオフィスエイムの鈴木先生にインタビューしました。

きっかけは置き薬の仕事でした

ー 先生は今社会保険労務士事務所もされていますよね。企業の労務管理などをされる社労士と相続の組み合わせが少し意外な気もするのですが、なぜ相続手続きをされたいと思ったのでしょうか?

20代の頃、知人の手伝いで置き薬(配置薬)の仕事をしていたことがあります。各ご家庭を訪問するのですが、その時にご高齢の方とお話をする機会が多かったんです。特に何をして欲しいという訳でもなく、みなさんただ話を聞いてもらいたがっていました。息子さんのことやお嫁さんのことなど、日常の話を聞いているうちに、お話を聞けて、一番自分が役に立てるのが、相続や終活のことになるのかな?と思ったんです。そこで相続の分野に興味を持ち始めました。最初のきっかけはそこでした。

相続に興味を持ったのはいいのですが、何をしたら良いか分からず、色々調べているうちに行政書士の仕事を知りました。行政書士試験合格後、ご高齢の方のお役に立つには年金関係の知識もあった方がいいと思い、Wライセンスで社会保険労務士の勉強を始めました。

40歳で社労士事務所を開業し、社労士の仕事メインで忙しく過ごしていました。ようやくやりたかった相続の仕事を本格的に始められるようになった頃、ルリアンの「みんなの相続窓口」に出会いました。2年前のことです。

その人を安心させたい。不安に思っていることを解決したい

ーパートナー企業として、普段はどのようなお仕事をされていますか?

今は、相続面談を週2、3回させて頂いています。専門用語を並べられてもお客様はご不安に思われると思いますし、分かりやすくお伝えすることを心掛けています。しっかり納得した上で「お願いしたい」と思ってもらいたいです。

手続きにお金をあまりかけたくないご希望がある方には、そういう希望をかなえてあげたいというか…。手続きの内容によっては「専門家にお願いするまでもなく自分でやりたいです」という方もいらっしゃいますので、そのような方にはやり方のご案内だけしています。逆に、相続税が必ずかかるような方や、少しややこしい相続人がいらっしゃる場合などは、「任せてくれれば全部やっておきます」とお任せ頂いています。

相続でバタバタしている時にしっかり手を差し伸べることで、何年か経ったときに「士業の専門家って今まで話したことなかったけど、あの時話した人が良かったな」など思い出してもらえればいいなと思っています。僕は、みんなの相談に乗る「窓口」のお仕事がしたいんでしょうね。この仕事なら窓口になれ、必要なサービスを必要な方に繋げられるので、この分野で一番活躍できるのは行政書士だと思っています。そして、相続のその先にある「終活」のお手伝いをやりたいと思っています。

自分だからこその経験を活かしていきたい

ー終活について取り組みたいとのことですが、主にどんな分野で取り組んでいきたいと考えていますか?

3つの分野を今後取り組んでいきたいと思っています。一番終活を考えて欲しい方は、やはり高齢とともに身体が弱っていく年代の方です。

また、若くして余命宣告を受けられ、自分の残りの人生をどう過ごしていくか考えている方のお手伝いもしたいと思っています。私ももうすぐ50代で、やはりこの年齢になると、100人知り合いがいると2~3人はガンになられたりしています。そういう方にお話をお伺いすると、「どこに相談すればいいのかも分からない。誰に話したらいいのか分からない」とおっしゃいます。

仕事を続けられないのならば、どういう手段でお金を得ることができるか?社会的にお金がもらえるような仕組みがあるかとか、そういったところで社労士の知識や経験が生きてくるかも知れません。本当は手立てがあるのに、それを知らなくて困っている方もいると思います。自分が少しでも知っていることがあれば助けられることがあるかも知れない。そういう話をしたいなと思っています。

あとは、僕のように二回結婚した方。前の奥さんとの子どもがいて、今の奥さんとの子どもがいて、自分の残した財産をどうすればいいのか?実際、相続手続きをする中でも、前妻の子ども、前々妻の子どもなどが相続人として出てきますし、前妻の子どもと連絡が取れなくて困っているなどの相談もあります。そういう方こそ遺言書を遺しておく必要があるというのが、自分の離婚をきっかけに考えたことでもあります。今の奥さんともそういう話をしています。今後このようなケースはますます増えると思いますので、自分の経験を活かしていきたいと思っています。

終活を始めるのが当たり前の世の中になって欲しい

まだもう少し先だと思うのですが、終活を始めるのが当たり前になるような世の中になって欲しいと思います。僕が今やっていることが、誰かにとって一つのきっかけになったらいいと思っています。

【編集後記】行政書士と社労士の分野に精通する鈴木先生の活躍するフィールドは広そうです。鈴木先生、ありがとうございました!(編集:米倉)

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※記事は執筆時点の法令等に基づくため、法令の改正等があった場合、最新情報を反映していない場合がございます。法的手続等を行う際は、各専門家に最新の法令等について確認することをおすすめします。