ボクはやっと認知症のことがわかった|終活コーディネーターが選ぶ「終活本」

『ボクはやっと認知症のことがわかった』●長谷川 和夫

自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言

「長谷川式スケール」を開発された認知症の専門医が認知症になり、自らの歩んできた道や、日本における認知症の変遷について、認知症とは何かについて綴った本。

2000年に介護保険がスタートし、同じ年に成年後見制度も始まったこと。自治体の中には認知症に関する条例を制定したり、認知症の人が事故にあった場合の救済制度を創設するなど、民間とも連携しながら独自の取り組みを進めるところが出てきた流れなどは、この本を読んで改めて認識することができました。介護の社会化。この20年でだいぶ介護に対する社会の意識が変わったようです。

認知症と言うと医療や介護のイメージが強いですが、住まいや交通などの移動手段、仕事生きがいづくり、詐欺など消費者被害の防止、金銭管理や財産保護、人権擁護など、関わる分野は多岐にわたると感じました。

最後は日本人に伝えたい遺書になっています。

泣きます。

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