祇園精舍の鐘の声
今がいくら楽しくても、この時は永遠じゃないのでしょうね。ふとそのことに気づいたとき、例えは違う気がしますが、平家物語の 「祇園精舎」の一節をよく思い出します。
祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
―祇園精舍の鐘の音には、諸行無常すなわちこの世のすべての現象は絶えず変化していくものだという響きがある。娑羅双樹の花の色は、どんなに勢いが盛んな者も必ず衰えるものであるという道理をあらわしている。世に栄え得意になっている者も、その栄えはずっとは続かず、春の夜の夢のようである。勢い盛んではげしい者も、結局は滅び去り、まるで風に吹き飛ばされる塵と同じようである―
変わっていくものと割り切りながら、今を楽しむ。年老いていつかは死んでいくものだと感じながら、老いを受け入れ、少しずつ死に向かう準備をする。今がずっと続くわけではないと思いながら、この瞬間を全力で走る。私たちはずっと終活してるのかも知れませんね。
なんとなく、思ったことを書いてみました。
The following two tabs change content below.
みんなの 終活窓口
【生前から備える「みんなの終活窓口Ⓡ」】
終活の情報発信基地。生前の様々なニーズにお応えするために「みんなの終活窓口Ⓡ」を展開しています。
人生の完成期に向かわれるみなさまの遺言書作成や相続税対策、認知症対策、家族信託サポート、身元保証、老人ホーム、葬儀、お墓、遺品整理、住宅購入や保険の見直しなども行っています。
最新記事 by みんなの 終活窓口 (全て見る)
- 【連休特集】終活コーディネーターが「選ぶ終活本」~片付け編 - 2023年10月6日
- 僕の死に方 エンディングダイアリー500日|終活コーディネーターが選ぶ「終活本」 - 2023年10月6日
- どうなる?デジタル遺言。自筆証書遺言書保管制度からもうすぐ3年 - 2023年7月7日
- 源氏物語の遺言 - 2023年6月5日
- 親の財産額を言えますか? - 2023年5月18日
※記事は執筆時点の法令等に基づくため、法令の改正等があった場合、最新情報を反映していない場合がございます。法的手続等を行う際は、各専門家に最新の法令等について確認することをおすすめします。