相続クイズ:合意するとはどういうことか?

遺産を相続人による話し合いで分けることになった場合、法的に有効な合意は以下のア~ウのうちのどれですか。

ア 相続人のうち2/3以上が協議に参加し、1/2以上が同意
イ 相続人全員が協議に参加し、2/3以上が同意
ウ 相続人全員が協議に参加し、全員が同意

(答え)ウ

遺産を相談して分けることになった場合、「遺産分割協議」を行う必要がありますが、この協議方法について法的に決まりがあるわけではありません。しかしながら、

①相続人全員で協議する
②相続人全員が同意する
③協議の結果を書類に残す

ということが大前提です。 「全員参加」「全員同意」「遺産分割協議書」という風に覚えておくことが良いと思われます。
 遺産分割協議書にも定型があるわけではありませんが、相続人全員が署名・捺印し、「内容に同意した」という意思を表明しなければなりません。
 なお、遺言書とは異なり、遺産分割協議書には自書などの制限はなく、パソコンで作ったものをプリントアウトして捺印するというものでも問題ありません。ただし、形式は自由とはいえ、分割する内容については、しっかりと明確に記載しておかなければ、後々のいさかい事につながります。

※記事は執筆時点の法令等に基づくため、法令の改正等があった場合、最新情報を反映していない場合がございます。法的手続等を行う際は、各専門家に最新の法令等について確認することをおすすめします。