花の色はうつりにけりないたづらに

花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに
小野小町

絶世の美女と言われた小野小町の歌です。毎年桜の季節になると思い出します。

「世」「ふる」「ながめ」など、一つの言葉に二重の意味をかけた歌と言われており、いろんな解釈もできそうですが、素直に桜と自分を重ねた歌と言えるのかも知れません。

いつの間にかむなしく色あせてしまった桜に女性の若さ・美しさを重ねたと思うと、千年の時を超えて共感してしまいます。

歳をとっていくことを嘆いた歌にも聞こえますが、その裏にある強い意志を感じてしまうのは勝手な解釈でしょうか。

いつの時代も人は老いを嘆き、受け止め、受け入れてきたのかも知れません。

うまく言えませんが、終活も同じことなのかなと感じています。

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