ビタミンB1の威力を活かすには
前回は夏バテの本当の原因についてお話ししました。
今回は、ビタミンB1について多く含まれる食品と、摂取する際のポイントについてご紹介します。
ビタミンB1を多く含む食品とは
まずは何といっても豚肉
ビタミンB1の含有量も多く食事として量もとりやすい食品といえば豚肉が代表的です。
特に脂の少ないヒレやももの部位がおすすめです。(豚ヒレ肉には可食部100g当たり1.32mg含まれます。)
魚類や豆類にもビタミンB1は多い
豚肉には劣りますが、魚類ではうなぎ(可食部100g当たり0.75mg)や鯛、まぐろ、豆類では豆腐や枝豆などに多く含まれます。
ビタミンB1について、男性約1.2 ~1.4mg、女性0.9~1.1mgの摂取が必要とされています。
ビタミンB1は、たくさん取り過ぎても体に貯蔵できず排泄されやすいため、過剰症の心配はありません。
ビタミンB1を含む食品を使用する場合のポイント
調理方法の注意点
夏バテに効くビタミンB1は、水に溶ける水溶性であるため、豚肉を茹でたりするとせっかくの栄養素がゆで汁に出てしまいます。
つまり、糖質と一緒にビタミンB1を摂取する目的で、豚のしゃぶしゃぶをそうめんの上にのせて食べても、あまり効果がないということなのです。
そこでおすすめの調理法が炒め料理や蒸し料理。
たとえば炒め料理である豚キムチであれば、ビタミンB1はもちろん、キムチに含まれる乳酸菌が腸内環境を整えてくれるため、夏バテ予防におすすめです。
蒸し料理であれば、豚ヒレなどの塊肉を蒸してポン酢などにつけて食べれば、暑い夏でもさっぱりいただけます。
最強の食べ合わせ
そして、夏バテ予防効果をさらに高めてくれる最強の食べ合わせ食材が、臭気成分であるアリシンを含むにんにくや玉ねぎ、ニラなどです。アリシンがビタミンB1の吸収を促進し、さらに効果を持続させてくれるのです。
豚キムチにニラを炒め合わせたり、豚の生姜焼きにしたりなどすればさらに効果UPです!
夏の暑い日の献立を考えるのに少しでもご参考になれば幸いです。
次回は、ビタミンB1以外で疲労回復に効く栄養素についてご紹介していきます!
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