与信管理について
与信管理とは、取引先をどこまで信用するかを判断するノウハウです。
商取引では、商品を納品してから代金の支払いを受けるまでに、一定の期間が発生するのが一般的です。
もし、納品した商品代金の支払いを受ける前に、取引先が倒産してしまうと、販売した側としては損失を被ってしまいます。こうしたことを防止するために与信管理のノウハウは活用されています。
与信管理の手法として代表的なものとしては、決算分析があります。取引先の決算書を入手して、財務状況を把握して倒産の危険性を判断していきます。しかし、取引先に決算書を提出してもらえるケースは多くはありません。
与信管理を行う側としては、相手方の協力が得られなくても情報を収集する方法を知っておく必要があります。例えば、会社や不動産の登記簿は誰でも手数料を払えば入手できる情報です。
会社の登記簿であれば、不自然な役員の入れ替わりがないかなどをチェックすることができます。また不動産の登記簿であれば、差し押さえがされていないかなどもチェックすることができます。
このほか、最近ではSNSや転職サイトなど、インターネット上にある情報をもとに与信管理を行うサービスも登場しています。取引先の信用不安など緊急事態はいつ発生するかわかりません。
日頃から情報収集はしっかりと行っていくといいでしょう。
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司法書士 北詰 健太郎
司法書法人F&Partners所属。司法書士、大阪司法書士会登録、登録番号:第3575号
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※記事は執筆時点の法令等に基づくため、法令の改正等があった場合、最新情報を反映していない場合がございます。法的手続等を行う際は、各専門家に最新の法令等について確認することをおすすめします。