最上のわざ|終活コーディネーターが選ぶ「終活映画」
週末に、『ツナグ』という映画を見ました。
主人公は渋谷歩美(松坂桃李さん)。その祖母アイ子を樹木希林さんが演じていました。
映画の中で、祖母アイ子が何度か口にする「最上のわざ」。
ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、上智大学学長も務められたヘルマン・ホイヴェルス神父 (Hermann Heuvers)の随想選書『人生の秋に』からの引用ということを後で知りました。
樹木希林さんが朗読されたので本当に重みがありました。できれば映画の朗読を聞いて欲しいくらい。行間に込められているのは悟りでしょうか。深いなと思ったので、書き記しておきます。
最上のわざ
この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、働きたいけれども休み、しゃべりたいけれども黙り、失望しそうなときに希望し、従順に、平静に、おのれの十字架をになう。
若者が元気いっぱいで神の道を歩むのを見ても、ねたまず、人のために働くよりも、謙虚に人の世話になり、弱って、もはや人のために役だたずとも、親切で柔和であること。
老いの重荷は神の賜物。古びた心に、これで最後のみがきをかける。まことのふるさとへ行くために。
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