オペレーションズ・リサーチ学会の事例研究賞を受賞

 相続・終活に関するソリューションを展開する株式会社ルリアン(京都府京都市、代表取締役会長兼CEO:藤巻米隆、以下「ルリアン」)は本日、南山大学(愛知県名古屋市)で開催されたオペレーションズ・リサーチ学会において、筑波大学との共同研究結果に関する「事例研究賞」を受賞いたしました。弊社関係者3名を共著者とする論文「混合整数最適化による相続工程の長期化リスク採点システム」は、相続手続きの期間についてどのような要素が長期化につながっているかを分析。そのリスクについて事前に判断する方法について研究したもので、今後のサービスの実装化を目指しています。

・表彰の概要

1.賞名:第44回オペレーションズ・リサーチ学会「事例研究賞」
2.対象研究(論文):「混合整数最適化による相続工程の長期化リスク採点システム」
3.著者:筑波大学関係者2名及び弊社3名(下記)
      藤巻米隆(代表取締役会長 兼 CEO)
      山西康孝(常務取締役)
      宇佐美朋香(執行役員 デジタルデザイン部 部長)
4.掲載学術誌:「オペレーションズ・リサーチ」第69号(2024年4月1日発行)
5.表彰式:2024年9月10日、南山大学(愛知県名古屋市)

表彰式に参加した会長の藤巻(右)と研究担当役員の宇佐美(左)

・授賞の理由(オペレーションズ・リサーチ学会の説明)

 本研究は、相続紛争の予防・回避を目的として、遺産分割協議の長期化を混合整数最適化モデルにより予測し、紛争リスクを算出するシステムを開発している。その際、区分線形近似やグループ変数選択を組み合わせる等、実務上の有用性だけでなく学術的新規性が認められる点を評価した。

・オペレーションズ・リサーチ学会「事例研究賞」について

 オペレーションズ・リサーチ学会において最も歴史のある賞で第44回を数える。すぐれた事例研究を行った個人、グループを表彰するもので年3件程度を目安として先行される。同学会の表彰はそれ以外に、学生論文賞(42回目)、論文賞、研究賞、研究賞奨励賞(いずれも14回目)がある。

・代表取締役会長 兼 CEO 藤巻米隆コメント

 弊社が持つ相続工程に関するデータをベースに2021年4月から筑波大学と共同研究を開始し、今回、このような賞をいただけたことを光栄に思います。これまで相続の研究と言えば、法学や行政論の中で行われてきたものを、弊社と筑波大学との間で「相続工学」を銘打って、そのメカニズムをデータに基づいて定量的に研究してみようという趣旨でした。今回、受賞した本研究は、まさにその趣旨に合致したものだったのかなと思います。これからも、相続手続きの過程に潜む工学的(メカニカル)な側面を分析し、世界に先駆けて超高齢社会(65歳以上の人口の割合が全人口の21%を占めている社会)に突入した日本社会の抱える現在と未来の課題の解決に取り組んでいきたいと思います。最後になりますが、研究に関して格別の尽力をいただいた筑波大学の皆様、研究発表という場をご提供いただいたオペレーションズ・リサーチ学会の皆様に感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。

共著者とともに表彰を受ける会長の藤巻(右)

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株式会社ルリアン 広報部

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